2021年5月
■2021年5月
BMWは、「MINI 3ドア/5ドア」を2021年5月25日にマイナーチェンジ、同日販売を開始した。
今回のマイナーチェンジでは複雑さを削ぎ落とし、極限までピュアにMINIの個性を際立たせるコンセプトのもとで内外装デザインを一新させている。
エクステリアは全車LEDヘッドライトを装備し、それに伴いフロントグリルを大型化。従来はフォグランプを装備していたフロントバンパー下部には新たにエアカーテンが採用され、デザイン性とともに空力性能を向上させている。バンパーの中央部分は従来のブラックからボディ同色に変更、ラジエターグリルを囲む六角形のフレーム部分はより太くなっている。
ボディカラーには「ルーフトップグレーメタリック」、「アイランドブルーメタリック」を追加。また、車両前方から「ソールブルー」、「パーリーアクア」、「ジェットブラック」へと徐々に変化するグラデーションデザインを用いた「マルチトーンルーフ」が新たに設定されている。
インテリアはタッチ操作の可能な8.8インチのセンターディスプレイが全車に標準装備。さらにデジタル表示のマルチディスプレイメーターパネルがMINI ONEを除く全車に採用された。センターディスプレイはスイッチも含めてフラットなデザインとなり、ディスプレイ内の表示レイアウトもモダンな印象に変更された。また、表示方法をドライバーの気分に応じてブルーを基調とした「ラウンジモード」、ゴーカートフィーリングを視覚的に演出する「スポーツモード」に変更することが可能に。レザーステアリングホイールを全車標準装備としたほか、中央のエアコンディショナー吹き出し口のデザインも刷新されている。
運転支援システムについては、アクティブクルーズコントロールにストップ&ゴー機能を追加。レーンディパーチャーウォーニングを初搭載したほか、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキをMINI ONEを除く全車に標準装備。また、SOSコールやテレサービスの利用も可能な最新のコネクティビティ「MINIコネクテッド」も採用された。
2022年1月1日には価格改定を実施した。
■2022年2月
BMWは、「MINI 3ドア/5ドア」に特別仕様車「Brick Lane Edition(ブリックレーンエディション)」を設定して、2022年2月7日に3ドアは180台、5ドアは300台限定で発売した。
「ブリックレーンエディション」は「クーパー 3ドア」と「クーパーD 5ドア」をベースに、「自由に満ちた、個性の輝き」を表現した限定車。ミニの故郷である英国ロンドンにあるストリートアートの聖地ブリックレーンに由来し、ブリックレーンで感じられる自由な創造性やアイデンティティーを起点に、人々が結びつき、力強く、活気に満ちたカルチャーを育んでいる街にインスパイアされて誕生した。
エクステリアは、3ドアはホワイトシルバーメタリック、5ドアはムーンウォークグレーメタリックまたはホワイトシルバーメタリックのボディカラーを基調に、トーンの異なるブルーをアクセントカラーとして随所に取り入れた。またルーフは、専用ペイントであるサンマリノブルーを採用。ボンネットやサイドは、専用のストライプが施され、ピラーにはMINI Brick Lane Editionの頭文字であるBのエンブレム、サイドスカットルにはBRICK LANEをあしらった。また新車装着としては初採用となる、常時MINIのロゴが上向きとなるフローティングホイールキャップを採用した。
装備面は、前車接近警告機能や衝突被害軽減ブレーキ、レーンディパーチャーウォーニング機能を標準装備。また視認性を高めるLEDデイライトリングやLEDヘッドライト、リアビューカメラ、パークディスタンスコントロール(リア)などを装備した。さらにMINI APP接続など、インテリジェントなコミュニケーション機能も多数装備した。
同年6月1日には価格改定を実施した。
■2022年9月
BMWは、「MINI 3ドア/5ドア」に特別仕様車「Resolute Edition(レゾリュートエディション)」を設定して、2022年9月15日に発売した。
「レゾリュート」とは「毅然とした」という意味の英語で、今回発売された「レゾリュートエディション」は、オリジナル性や伝統的なスタイル、自信、カリスマ性を表現した特別仕様車だ。3ドアと5ドアの「クーパー」と「クーパーS」をベースに、エクステリアには、ジョン・クーパー・ワークス・モデルのみに設定されているボディカラー「レベル・グリーン」を特別に採用。ルーフとミラーキャップをレベル・グリーンと対照的なカラーとなるペッパー・ホワイトにすることで、アクセントを与えている。ボンネットストライプやヘッドライト、ラジエターグリル、リアライトのフレーム、サイドスカットル、ドアとテールゲートのハンドルは、専用カラーとなるレゾリュート・ブロンズとなる。
インテリアには、ブラックパール ライトチェッカードのクロス レザレット・コンビネーション、レゾリュート・ブロンズ・カラーのインテリアサーフェス、ドアシルプレートを装備した。
安全装備面では、前車接近警告機能や衝突被害軽減ブレーキ、レーンディパーチャー・ウォーニング機能を標準装備。また、クルーズコントロールやパークディスタンスコントロール(フロント&リア)、縦列駐車をサポートするパーキングアシストなども備えている。さらに、Apple CarPlayでiPhoneをセンターディスプレイに表示し、タッチ操作でGoogle MapやiPhone純正マップの使用、電話やメッセージの送受信などが可能。またMINI APP接続など、インテリジェントなコミュニケーション機能も多数装備している。
■2023年7月
BMWは2023年7月13日、「MINI クーパーS 3ドア/5ドア」をベースにした限定車「MINI シャドーエディション」を設定し、販売を開始した。日本国内における限定台数は3ドア、5ドアそれぞれ各100台の合計200台。
今回の限定車は、ロンドンのナイトシーンにインスピレーションを受けた光と影をテーマに、ピアノブラックとシルバーの印象的なコントラストを取り入れたスタイリッシュなモデルだ。ベースとなっているのはクーパーSで、パワートレインは2.0リッターターボガソリンエンジンに7速DCTが組み合わされる。
エクステリアは「ミッドナイト・ブラック」のボディカラーに、専用のシルバールーフが組み合わされるほか、標準モデルではクロームとなっているパーツをピアノブラックへと変更することで、シックで都会的な印象に仕上げられている。ホイールは専用の17インチ「シザースポーク2トーン」を標準装備しており、ボンネットおよびフロントフェンダーには「シャドーエディション」のためにデザインされた専用のモチーフをあしらう。このモチーフは見る角度によってブラックからシルバーへと変化する特殊加工により、光と影のイメージを体現するエクステリアデザインに仕上げられている。また、サイドシルにも専用のレタリングが施される。
インテリアもエクステリアに合わせてブラックトーンに統一されている。シートは「レザレットシートカーボンブラック」、内装内張りには「アンスラサイト」を採用し、ダークな室内空間となっている。ドアシルやインテリアサーフェスの部分には、エクステリアと同様の専用モチーフを取り入れることで一体感を持たせた。
装備面はベース車両のクーパーSに準じており、各種安全装備や運転支援システムのほか、MINIナビゲーションシステム、Apple Carplay、ワイヤレスチャージングなどを標準装備している。
■2024年1月
BMWは、「MINI クーパーS 3ドア/5ドア」をベースにした特別仕様車「カムデンエディション」を設定して、2024年1月11日に発売した。
今回発売された特別仕様車「カムデンエディション」の車名にある「カムデン」とは、ブリットポップの最盛期を経て、優れたクラブと素晴らしい音楽が集まる流行の発信地としての地位を築いてきた、ロンドンの北西に位置する街である。車名の由来となっているように音楽を取り入れ、正弦波を重ね合わせた音を表現したロゴが特徴的なモデルに仕上げている。
ボディカラーは、「MINI Yoursエニグマティック・ブラック」、「ナノク・ホワイト」、「ルーフトップ・グレー」、「チリ・レッド」の4色を設定。クーパーおよびクーパーDの3ドア/5ドアで標準装備のクローム部分はピアノブラックに変更して、ブラックルーフとの一体感を演出している。ホイールは、専用のスポークが多用された17インチルーレットスポーク2トーンを装備した。MINI固有のサイドスカットルには、音楽からインスパイアされた音の波を模した「CAMDEN Edition」のレタリングを施している。
ドアシルおよびインテリアサーフェスにも、サイドスカットルと同様に専用の装飾を施し、車内においても特別仕様車の雰囲気を醸し出しているという。
なお、今回の「カムデンエディション」のマーケティング活動にあたり、アーティストのSIRUP(シラップ)とのコラボレーションを実施。オリジナル楽曲を使用したマーケティングキャンペーンを展開することも発表された。